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お金の授業「しくじりマネー先生」

金融

一般社団法人 
しごとの一歩
東京都立農芸高等学校とうきょうとりつのうげいこうとうがっこう

お金の授業「しくじりマネー先生」の写真

専門家による実践的な金融教育で、高校生の金融トラブルを未然に防ぎ、安心して社会に出るための知識を提供します

しごとの一歩の出前授業

新学習指導要領で金融経済教育の充実が求められていることを受け、授業を企画・提案しました。成年年齢が18歳に引き下げられたこともあり、悪質商法や詐欺、多重債務といった若者のお金のトラブルが後を絶ちません。
当授業は、進学や就職を目前に控えた高校3年生を対象に実施し、お金に対する意識を高めてトラブルを未然に防ぐことを目的としています。内容は3つの視点(1.お金を使う、2.お金を借りる、3.お金を稼ぐ)で構成し、事例を交えながらお金の大切さやリスク回避のための注意点をお話しします。また、正規雇用と非正規雇用の違いなど、進路選択のヒントとなる話題にも触れます。
正しい金融知識と判断力を身につけ、お金を有効に使い充実した人生を歩んでほしいと願っています。

当日の講義の様子の写真

当日の講義の様子

活動を通して

当法人の1級ファイナンシャルプランニング技能士が、日頃から受けている様々なマネー相談をもとに、生徒の興味を引く具体例やケーススタディを用いて解説しました。
基礎的なお金のクイズでは、生徒大半が正解だったのに対し、犯罪で報酬を得る通称「闇バイト」を見分けるクイズでは半数以上が不正解だった事が印象に残っています。
高校では金融教育が実施されていますが、金融トラブルは日々変化している為、より最新かつ実践的なお金の話も重要であると感じました。
授業後、多くの生徒から「お金を有効に使いたい」との声が上がり、進路や将来設計に対する前向きな意識の変化が見られました。このような取り組みは、生徒の皆さんが安心して社会生活を送るための土台となるため、ぜひ多くの高校で取り入れていただきたいと思っています。

藤田さん・たかいしさん・佐藤さんの写真

左から藤田さん・髙石さんたかいしさん・佐藤さん

先生から一言

卒業後に役立つテーマで授業を考えていたところ、しごとの一歩から今回の授業をご提案いただきました。18歳になると、周囲に相談することなくクレジットカードを作れたり、十分な知識がないまま様々な契約を結べるようになります。
とても純粋で、人に騙されることなど想像できず、何でも受け身で信じてしまいがちな生徒たちにとって、お金の問題はまだ具体的にイメージできない未知の世界ですが、高校を卒業するとお金を扱う機会が自然と増えます。今日の授業で学んだ内容を、彼ら自身を助けるための必要な知識として身につけてほしいと思います。
専門家の方に生徒の前に立っていただくと、教師と生徒の関係性とは違う緊張感が生まれます。今後も専門家の方をお招きし、生徒に貴重な体験を提供していただきたいと考えています。

島村先生・進路指導主任奈良先生の写真

左から島村先生・進路指導主任奈良先生

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